超回復理論は嘘!でも考え方としては正解!?

こんにちは、パーソナルトレーナーのダイナマイト息子(@dynamitemusuko6)です!

超回復。

筋トレをしているなら、ほとんどの人が聞いたことがあると思います。

初心者のうちは、これに沿ってトレーニングを進めていた人も多いでしょう。

また、ある程度長い間トレーニングをしていても、そうしている人もいるかもしれません。

しかし、色んなサイトや掲示板を見ていると、”超回復は嘘だ!”とか、”超回復は時代遅れの理論”とか言われていたりしますよね。

今回は、そんな超回復が科学的に正しいのか嘘なのか、解説していきたいと思います。

“息子”
結論から言うと、嘘です。

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そもそも超回復って?

最初に超回復理論について、復習しておきましょう。超回復の基本的な流れは、以下の通り。

1. 筋トレにより、筋繊維が破壊される。

2. 24~72時間の回復期を置くことで、筋肉が損傷から回復した際に、元の状態より筋肉が一時的に強化される。

3. 2の段階でまたトレーニングをすることで、回復期を置いた後さらに筋肉が強化される。

4. 1~3を繰り返す。

以上が超回復と呼ばれている理論の概略です。

筋力トレーニングの研究が盛んになり始めた1960年代あたりから、日本では今でも一部で根強く残っている理論です。

筋トレの入門書や入門サイトを見ると、未だに紹介されています。

では、超回復は科学的に正しいのでしょうか?

超回復は時代遅れ!超回復の嘘とは?

超回復は、嘘。

超回復は、です。科学的に誤った理論です。

長い間定着してきた考え方ですが、十数年前に間違っているということが分かり、日本でも最近ようやくその事が知られてきました。

なぜ謝った理論が定着したのか

では、なぜそのような間違った理論が、長い間正しいとされてきたのでしょうか。

それは、表面的な結果だけを見れば、超回復理論は正しいように”見える”からです。

どういうことか。

実は、”超回復”をするのは、筋肉量ではなく筋中のグリコーゲン貯蔵量なのです。

トレーニングをすると、一時的に筋グリコーゲン量が低下し、24~72時間後に元の量より増える現象が起きます。

グリコーゲンが増えるということは、筋肉のエネルギーが増えるということですから、当然筋力も増えます。

これが超回復の正体です。”筋トレして2.3日休んだら筋力が上がる”という結果だけを見れば、違いはありません。

違うのは結果でなくメカニズムです。

グリコーゲンが一時的に増えて、筋力が一時的に上がっても、それが筋肉量の増加を示しているとは言えません。

筋力UP≠筋肉量増加

ここの勘違いにより、長い間超回復は正しいとされてきました。

「筋肉の破壊→筋肉の成長」ではない

IGF-1の分泌

超回復理論では、

  1. 筋トレをする
  2. 筋肉がダメージを受ける
  3. ダメージを受ける前よりも筋肉が増える

という段階を踏んで、筋肉が成長すると説明しています。

しかし実際には、筋肉を成長させるのは「筋肉のダメージ」だけではありません。

筋肉を成長させるには、IGF-1という因子が関わっていますが、このIGF-1を作り出すには、3つのアプローチがあります。

IGF-1を生むアプローチ

化学的刺激→筋肉内に代謝物質を生み出す

物理的刺激→筋肉の運動そのものの刺激

筋肉のダメージ→筋肉が傷つく

このうち、超回復理論が説明してるのは「筋肉のダメージ」だけです。

超回復理論が正しいなら、ただ筋肉にダメージを与えることだけに集中すればいい、ということになってしまいます。

であれば、筋トレの基本であるPOF法をやる意味がないですよね。

ダメージが大きければ大きいほど、筋肉が成長するのではない

超回復の話を聞くと、「筋肉にダメージを与えれば与えるほど、筋肉は成長する」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。

IGF-1を出すために、必要な刺激が与えられていれば充分なのです。

それ以上筋肉にダメージを与えても意味がないどころか、筋肉の回復がムダに遅くなり、悪影響です。

釘を打つ時、完全に釘がモノに刺さりきった状態で、それ以上打ち続けても意味がないですよね。

 

筋肥大には、一定の刺激が与えられていればOK。

筋肥大の過程は、環境に対する適応と言えます。

適応できないレベルの刺激を与えると、筋肉は壊れてしまいます。

超回復の矛盾

超回復に沿って考えると、毎日トレーニングするということは、この図の丸の部分でトレーニングを続けるということです。

つまり、筋肉は成長するどころか、延々と退化し続けることになります。

実際はそんなことはありません。毎日トレーニングをするパワーリフターは人間ではないということでしょうか。

毎日自転車を漕ぎまくっている、競輪選手の脚の太さはなんなんでしょう。

結局「どれだけ追い込むか」で変わる話なのに、一緒くたに「48時間~72時間の間に超回復する」とか言ってる時点で超回復理論は破綻してるんです。

超回復という考え方で筋トレするのは間違いではない

しかし、超回復が正しくないからといって、超回復理論に沿って、48時間=72時間あけてトレーニングすることが間違いだとは必ずしも言えません。

超回復が嘘だからといって、毎日同部位をトレーニングするのはよくありません。。

疲労により筋力が低下したり、怪我の原因になります。オーバートレーニングってやつですね。

また、トレーニング後の筋タンパク合成は、トレーニング後48時間程度は続くので、そもそも毎日トレーニングしても意味がありません。

例外はパワーリフター。彼らは毎回のトレーニングで限界まで追い込むことが少ないし、神経系の練習となると話が変わるからです。

筋肥大を目的にトレーニングしているなら、毎日同部位をトレーニングすることはおすすめしません。

筋肉が、前回のトレーニングの疲労から回復する中3~4日で、次のトレーニングするのが効率がいいです。

大体週1.5~2回の頻度で同一部位をトレーニングするプログラムがおすすめです。

しかし、超回復理論に沿ってトレーニングするのがまずいタイミングがあります。

筋肉痛の時です。

超回復理論で考えると、筋肉痛があるうちは、筋力、筋量が超回復のピーク(トレ前より筋力が高くなるタイミング)にはないから、トレーニングするのはよくないという考え方になります。

果たしてこれは正しいのでしょうか。

筋肉痛の時にトレーニングしてもいいのか?

これまで書いてきたことを踏まえると、筋肉痛の時にトレーニングをしてもいいのか?という疑問にも答えが出ます。

トレ後48時間程度経過すれば、筋タンパク合成は終わります。

なので、そのタイミングで仮に筋肉に疲労が残っている(筋肉痛がある)としても、トレーニングによる効果(再度筋タンパク合成を活性化させる)は得られます。

実際、ある程度筋肉痛が残っていても、適切な休養が取れていれば筋トレの成果は得られるという研究結果もあります。

問題は、疲労です。

筋肉痛に関しては、まだ解明されていないことが多く、筋肉痛があるからといって、必ずしも筋肉に疲労が残っているとは限らないんです。

筋肉痛は疲労のバロメーターにはならないということです。

筋肉痛が残っていても、疲労が残っていなければトレーニングしても問題ないですが、仮に疲労が残っていたとすれば。

トレーニングのパフォーマンスが落ちるし、怪我につながります。大胸筋断裂するとマジで痛いです。

そのため、筋肉痛が疲労によるものか判断ができない以上、基本的に筋肉痛が残っている状態で筋トレはすべきではないでしょう。

前回のトレーニングから3以上空いて、さらに筋肉痛が軽いものであれば、トレーニングをしても問題ないです。

ですがそもそも、基本的に何日も筋肉痛が残るほど追い込む必要はありません。

IGF-1が分泌される程度に追い込めていれば、それでOK。

各部位週1で回しているならそこまで追い込む必要がありますが、上に書いたように理想は各部位1.5から2です。

そのため、追い込むのは翌日に少し筋肉痛が出るくらいで充分です。

おすすめ本

こちらのKindle本にも、超回復の誤りについて詳しく記載されています。

山本義徳さんはガチガチの理論派ボディビルダーです。

このシリーズは色々学ぶことが多くてオススメ。

超回復は、確かに時代遅れの理論です。ですが、今まで超回復の考え方でトレーニングしてきたことが無駄なわけではありません。

思考モデルとして超回復理論に沿ってトレーニングするのは必ずしも悪いことではないです。

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1 個のコメント

  • 超回復が嘘だと知って驚きです。自分は信じていたので、とても助かりました。有り難う御座います!

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