イチローの筋トレ理論は正しいのか。誤解されがちな2つの論点とは

こんにちは、パーソナルトレーナーのダイナマイト息子(@dynamitemusuko6)です!

MLB通算3089安打。

シーズン262安打。まじで意味不明すぎるわこの記録。

全盛期には3打数8安打の成績を叩き出すなど、28年の現役生活で数々の輝かしい記録を打ち立てた元イチロー。

そんな元イチローは、筋トレに対して否定的な考えを持っていることでも有名。

同じメジャーリーガーで筋トレガチ勢の、ダルビッシュと対比をなす存在として語られることもあります。

ですが、ここには2つの大きな誤解が潜んでいます。

この記事では、その誤解を解きながら、

・そもそもイチローは筋トレをしないの?

・「イチローが筋トレを否定してる!じゃあ筋トレは必要ないんだ!」の危険性

などのテーマについて解説していきます。

“息子”
最初に断っておきますが、僕は某予備校講師のようなイチローのアンチではなく、ファンです。引退試合も観に行って号泣してきました。

「イチローは筋トレをしない」の誤解

最初の誤解です。

そもそもイチローは筋トレを否定していませんし、自分でも筋トレしてます。

イチローは筋トレをする。初動負荷トレーニングとは?

ご存知のように、イチローは「初動負荷トレーニング」という特殊なトレーニング方法を取り入れています。

初動負荷トレーニング専用のマシンを何台も所持していて、もはや変態の領域。

初動負荷理論についての詳しい解説は、こちらを参考にしてください。

これも一種の筋トレです。

イチローはウェイトトレーニングで体を大きくすることを否定している

イチローが否定しているのは、ウェイトトレーニングで体を大きくすること。

本人は、MLB移籍後にウェイトで体を大きくした経験があり、体のバランスを崩してしまい、スイングスピードも落ちてしまったと話しています。

人間には持って生まれたバランスがあって、ウェイトで体重を増やすと、そのバランスが崩れてしまうから、と。

この是非は一旦おいといて、イチローは筋トレ自体を否定しているのではないのがわかります。

「トラとかライオンはウエイトトレーニングしない」

また、イチローが「ウェイトトレーニング自体」を否定しているのか「ウェイトで体を大きくすること」を否定しているのか、という疑問も。

はっきりとは分かりませんが、おそらくイチローはウェイトトレーニング自体にあまりいいイメージを持っていないはずです。

というより、この2つを区別していないと考えます。

報ステのインタビューで、「トラとかライオンはウェイトトレーニングしない」などと話していましたよね。

「イチローが否定してるから、筋肉やウェイトは必要ない」の危険

イチローは筋トレを否定していませんが、ウェイトレーニングは否定しています。

ですが、イチローが否定しているからという理由で、我々もウェイトを否定するのは危険です。

生存バイアスの罠

”イチローには”ウェイトは必要なかった

元イチローはウェイトをしませんし、MLBでは小柄な方でした。

しかし、元イチローはその気になれば誰よりも遠くにボールを飛ばす力がありました。

マーリンズ時代、打撃練習ではスタントンを本気にさせたとか、HRダービーに出場すれば優勝できるとか、イチローのパワーを物語る逸話は多くあります。

ウェイトをしなくても遠くに飛ばせるんですから、そりゃ「ウェイトなんて必要ない」と思いますよね。

絶対ベンチプレスはイチローより僕のが強いですよ。でも僕は150mも打球は飛ばせません。

イチローはベンチプレスを挙げられなくても、打球は飛ばせることを知っていました。そういう技術があった。

「体を大きくしなくても飛ばせるんだから、なんでウェイトすんだよ」って感じでしょう。

イチローは他にいない

でも、MLBにもNPBにも、イチローより上手い人はいないんです。

1シーズンに260本ヒット打った人は、野球の歴史上イチローしかいない。

出塁率とか置いといて、ピッチャーが投げたボールをヒットにするというバッティングの技術は世界一でしょう。

みんなイチローみたいに技術だけではボールを飛ばせないし、脚も速くないんです。

だからこそ、ウェイトをして身体能力を底上げしてやらないといけない。

“息子”
人は、トラやライオンでもないし、イチローでもない。

結果を出してる人のやり方がベストじゃない

2つの考え方

結果を出してる人のやり方が、必ずしもベストとは限りません。

セオリーとは違う方法で成功した人がいた時、2つの考え方ができます。

  1. そのセオリーは必要ないんだ!
  2. セオリー通りにすれば、もっといい結果が出たかも、、

例えば、オフに体重を増やすため、毎日チーズバーガーを3個食べて、その後トリプルスリーを複数回達成した選手がいたとしましょう。

他の選手がこれを真似しても、多分うまくいきません。

ウェイト否定以外にも、セオリーから外れたイチローの習慣はある

イチローが偏食家なのは有名ですよね。

また、試合前や試合中など、いつでもストレッチをしていたのも有名。

しかし、運動前の静的ストレッチは怪我の予防に効果がない上、パフォーマンスを低下させるという説が現在では主流です。

イチローがウェイトしていれば?


後で解説しますが、筋トレの効果は筋肉を増やしてパワーを上げることだけではありません。

個人的には、イチローが適切にウェイトトレーニングをしていれば、もっと長く活躍し続けられた可能性もあったと考えています。

イチロー本人は年齢を重ねても体は衰えていないと話していましたが、連続200本安打が途切れた37歳のシーズン以降は、平均的な選手になってしまったのが現実です。

ウェイトトレーニングは、加齢による体力の衰えもカバーしてくれます。

NBAのクリーブランド・キャバリアーズで5シーズンに渡りトレーナーを務めた中山さんは、こんなツイートをしています。

もちろん、たらればの話なので、実際は誰にも分かりません。イチローはもう元イチローになりました。

イチローも勘違いしているウェイトの効果

日本ではまだまだウェイト不要論も根強いですが、スポーツ選手ならウェイトをすべきです。マラソン選手や体操選手は知らんけど。

ウェイトトレーニングは、パフォーマンスの向上と怪我の防止が最大の目的。

パフォーマンスが上がるというのは、パワーが上がるだけではありません。スピードも上がりますし、野球の例でいえば、球も速くなります。

MAX球速が上がるだけでなく、力を抜いても速いボールが投げられたりします。

大谷が投げる150km/hと、増井が投げる150km/hは違いますよね。

怪我の防止でいえば、ウェイトには筋肉だけでなく靭帯や腱、骨も強くする効果もあります。

元イチローはウェイトで靭帯や腱は鍛えられないと言っていましたが、間違いです。

ウェイトトレーニングについては、間違った先入観を持っている人が多いのが現状。

日本には、アスリートに正しい筋トレを教えられるトレーナーがまだまだ少ないから、こういう状況になってるんだと思います。

国内で最高峰のプロスポーツリーグで優勝するチームが、こんなトレーニングをやってるわけですからね。

確かにこれはやばい。笑えない。

イチローはイチロー。

多分、イチローもインタビューの中で自分の考えを話しただけで、人がウェイトトレーニングしてても止めないはず。

例えばイチローがオリックスのコーチになったとして、吉田正尚のダンベルを奪い取ったりはしないと思うんです。

自分で考えてやれと。合うなら合う。合わないなら合わない。必要な遠回りの一部になると。

これが張本なら、無理やり止めるでしょうが。

とにかく、イチローは偉大です。お疲れ様でした。

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